hibizenryokuのブログ

新婚目前、マリッジブルー?を感じつつ、仕事一番で闘う30代女のつぶやき

忘備録2

鉄の骨 池井戸潤

社会人になって知る自分の力ではどうすることもできない「大きななにか」

それに縛られることが嫌で嫌で、知らずうちに全力で反発して、疲弊していった20代。

それに流されることをまた良しとしつつあった今。

そんな流される自分がガツンと拳骨を喰らわされた一冊。

遅くはない。今出会えて良かった。

 

幻坂 有栖川有栖

妖をモチーフにした本は好きなのだが、いかんせん読みにくく、ちっとも内容が頭に入ってこなかった。

大阪の地形が馴染みがないせいか、とも思ったが、私の想像力が至らない結果だろう。

この作者の作品については、今度からは中身を少し味見して選ぶことにしよう。

 

ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾

依然から気になっていたのだが、なんとなく作品の感じが掴める気がして敬遠していた。

ギスギスしていた心が癒される物語だが、再び手に取るか?と言われればそういうものではない。

本が好きな比較的若い学生さんにオススメかもしれない。

 

月神祭 夢枕獏

ぞわっとする気持ちの悪さ、妖艶さ、不気味さ、そして神々しさ。

描写から想像したくない絵面がありありと浮かび、気持ちが悪いのに引き込まれ、呑まれてゆく。

作家贔屓はご容赦いただき、やはり、やはり期待を裏切らない世界がココにもあることに、安心感と悦びを覚える。

人はいつでも人でありながら「バケモノ」である。

どの作品にも必ず潜む「呪」が、やはりいつも私の心を捉え離さないのだ。